IRONMAN KOREA Gurye 2018 参戦
初のIRONMANレース、初ロングトライアスロン、初海外レース!
初物だらけでワクワクの参戦です。残念ながらDNF(Do Not Finish:途中棄権)でしたが、良い思い出ができました。
IRONMAN KOREA 2018.9.9開催
韓国のIRONMANは、求礼という、山と畑に囲まれたのどかな田舎町が会場です。
古き時代の小さな温泉地、山の緑とお寺が見所です(どちらも楽しむ暇はありませんでした)
日本から韓国への移動は金曜。
セントレア空港ターミナルビルに木曜日から前泊し、朝は搭乗フロアへエレベーターでの移動のみ。オススメです。
空港ターミナルの1F(カプセルホテル)
▫メモ:9時間4200円 500円のクオカードのプレゼント有
(3時間~滞在時間を選択可)
共に参戦するのは愛知の仲間、総勢24名
カミハギサイクルさんのご尽力でRoad to Guryeツアーを企画して頂きました。
大量のバイクケースが出国フロアに溢れ、中々の光景でした。
▫メモ:大韓航空を利用
バイク預託無料範囲(2018/9時点)は、
重量:23kg以下
サイズ:規定無し(今回3辺235cmのBOX利用)
仁川空港に降り立つと、金曜日中にエントリーを済ます為、休む暇なくバイクを受け取り求礼に向けて出発。
チャーターバスで、4時間位の移動です。遠い…
エントリー後、一通りEXSPO会場を楽しみ、スーパーに移動して食料調達。日本でも同じ事ですが、田舎の為か、種類が少なく価格が多少割高に感じます。
土曜は準備と試走に試泳!
スイムの湖は透明度は低、無味無臭で味は悪くない(笑)
翌朝に備え早目に就寝しました。
いよいよレース当日。朝4時半起床。
まだ夜も開けぬ会場が、熱く盛り上がっています。苦手なスイムのプレッシャーが襲ってきます。
朝霧が立ち込め先が見えないスイムコース。
トラブルがあってもセーバーさんに発見して貰えない( ;ᯅ; )
恐怖におののきます。
後方スタートを予定してましたが、集団の中で泳いだ方が安心だと、中盤に移動しました。前に移動したのは正解でした。▫先頭のスタートは6:30~
スイムスタートの桟橋
スイムはローリングスタート
横5人で長い行列が作られ、数秒おきに5人ずつ飛び込んでいきます。徐々に近づくスタートラインに段々と無言に。緊張のまま、ドボンと水中に!霧の中、コースをロストしないよう、コースロープ近くを泳いだのが間違いでした。同じ事を考えた選手でロープ沿いは大混雑。キックで蹴られ、クロールでチョップされ、大変なバトルの応酬。
中盤スタートでも究極に遅い人が多く、ガンガン平泳ぎで蹴ってきます。バトルは苦手ではありませんが、かなりロスとなりました。もっと前の方のスタートが大正解でした…
いつもの事ですが、初めの10分位は、リタイアを考える位にキツイ、そして不安に😥本気で弱気となり、もう死にそう~となりますが我慢の時間。黙々と進むにつれて、心拍も安定し、メンタルも平常心に。後はマイペースで淡々とこなしました。
初めての3.8km、予定では1時間45分を見込んでいましたが、思いのほか、早目にスイムアップ。疲れは全くなく嬉しい誤算です。
▫メモ スイム3.8km 1:23
トランジションでは、ウェアを着替え、身体を拭き、モグモグ補給してトイレに立寄り。10分以上かけてバイクにスイッチ!
いよいよバイクスタート。180kmの長旅です。前半は調子に乗って突っ込まないように、何人もの先輩方からアドバイス頂いていました。抑え目に抑え目にライドスタート。
スタートから10km程は、バイクコース1番の登りです。踏まない踏まない、呪文を唱えながら軽いギアで回す事だけを考えます。お気楽なポタリングのような気分です。
頂上付近で、後ろから、イトーウさん!の声。カミハギ社長でした。これは嬉しい😃
この後は、下りとフラット中心のコースレイアウト。自分のペース配分に幾分の自身の無さを感じていたので、ベテランの社長をペースメーカーに、暫く付いて行くことに。間に3、4人挟み、100m位後ろをキープ。
社長バイク上手だなーなどと思いながら走っていましたが、前の選手が遅れ始めたので追い抜こうとラインを左に!その時です。更に前のバイクから?何かが落ちた感じが…
気付くと黒い物体が目の前に!と思った瞬間、ガガッと硬いものに乗り上げた衝撃。
同時に、ブバァーンと爆発音!
(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-
かなりの高速でしたので、避けるよりも転倒しない様に必死にバランスを維持。
何とか減速しながら、迫り来る後続バイクに怒声を浴びる。クラッシュだけは避けたいと命からがら道路脇に避難完了
_( _´ω`)_冷汗 ▫バイク開始20km地点バースト
早速、唯一のリカバリーツール、パンク修理剤、エスプレッソの注入開始。前日の社長のエスプレッソ講座、聞いてて良かった~!と思いつつも、バーストだから修復ムリだよなーと半分諦め気分。
悪い予想通り、穴からムースが吹き出し、ホイールも手もフレームも、乾いたゴムだらけに。( •́ •̀ )
近くのボランティアの所まで移動し、窮状をうったえる。復帰したい。手伝ってくれ~!英語が通じませんが、トラブルは理解してくれてます。何処かに電話して下さる。「ここで待て、スタッフが来る」との事。
待ってる間に、チューブラタイヤを一生懸命に剥ぎ取ります。テープでガッチリ引っ付いていて、固い。あー指紋失くなっちゃうよ~
30分かけて剥ぎ取るけれども、いまだスタッフは来ない。ボラの方は申し訳無さそうに、何度か電話してくれる。待つ以外やる事の無くなった僕は、ボラの方に補給ゼリーをプレゼントし、二人でチューチュー吸いながら成立しない世間話。会話は全て身振り手振りと片言で。訳わかんなくても向こうは笑顔で頷く。こちらも負けずに笑顔で頷く。
笑顔の応酬戦も一段落した頃、やっとスタッフがスクーターでやってきました。バースト後、1時間経過。僕のタイヤを見て、俺には何もできない。20km先にメカニックがあるが、進むのは現実的ではない。バイクスタート地点に戻ったらどうだ!とアドバイスを受ける。
そんな事なら待たなきゃ良かった~
ボラの方にお別れを言い、バイクを担ぎスタート地点までショートカットで5kmの道のりを戻る。
これ以上ロスする事を嫌い、途中、地元の方に、湖へ戻る道は合ってる?と何度も尋ねながら進む。「お前どうしたんだ!」「パンクだ!」「そうか、俺に任せろ!」と、空気入れを持って来てくれるオジサン。そーじゃないんだよー…だけど、何とか助けようとしてくれる気持ちが嬉しい
(´∇`)ほっこり
日本語も英語も通じないけど、スマホで道を調べてくれたお姉さん(オバサン?)
とぼとぼと5kmの道のりは、「やれるだけやればいい、駄目ならスッキリリタイアしよう。」気持ちの整理に必要な儀式でした。
大会窓口に辿り着いた僕は、直ちに交渉。しかし、替えホイールは無い。メカニックと調整するか?となりましたが、既に2時間以上経過し、タイム的に復帰困難とはんだし、スッキリとDNFを決めました。
大変だったのはこの後。
まずは、バイクやトランジションバッグ等、その場で回収出来そうな物は全てGET出来るように交渉。チーフのSonyさん、カムサハムニダ(•ө•)
次の難題が!大量の荷物を抱えホテルへ戻るが、カギが無い!そしてフロントのある建物が分からない( ;ᯅ; )
▫リゾート系の施設の為、敷地が広大で建物やレストラン等、何棟もある。
カギは同室の平野さんが持っている為、日暮れ後の彼のゴールまで入手できません。更にゴール地点は10km以上離れたスタジアム。
とにかく「荷物とバイクを部屋に置く」僕の中で第二のトライアスロンが始まりました。
フロントは直ぐ発見できました。しかし、言葉が通じない。僕の要望は何とか伝わったが、「お前カギを無くしたのか?」と、何度も聞かれる。スペアキーも無いらしい。「駄目だ駄目だ、無くしたなら手続きが必要だ!」
「良し分かったニダ!ちょっと待っててくれハセョ」通じない韓国語を残し、通訳を探しに外へ。こんなこともあろうかと、先程目を付けていた、英語を話せそうな若い子連れママ。まだ近くにいた。フロントにスムーズに説明して頂き助かったー!
そんなトラブルもありながら、片付けとシャワーを済ませ、バスでゴール地点へ!
ゴールへ向かう仲間の頑張りに沢山の刺激とパワーを貰いました。
残念な結果となりましたが、DNFはトライアスロンで初の経験。これはこれで、良い経験が出来たと思います!
END